ローマ字つづり方 約70年ぶり見直す答申
文化庁審議会まとめる
文化庁の審議会は、ローマ字のつづり方をおよそ70年ぶりに見直す答申をまとめました。
例えば「ち」は「ti」から「chi」とするなど、
「ヘボン式」と呼ばれるつづり方が小学校でも教えられることになります。
目次
ローマ字のつづり方には、
「ち」を「ti」とする「訓令式」と、
「chi」とするより英語に近い「ヘボン式」があり、
およそ70年間、学校教育などでは「訓令式」が基本とされてきました。
文化庁の文化審議会は時代に応じたローマ字のつづり方について議論を進め、20日、野中文部科学副大臣に答申しました。
答申では、「訓令式」は一般に定着しているとは言えないとして、
現在、広く使われ、多くの人が慣れ親しんでいる「ヘボン式」を基本的に使用するとしています。
名前の表記どうする? 新宿駅周辺で聞いてみると…
ローマ字のつづり方をめぐる今回の改訂。
人の名前は本人の意向を尊重するとされました。
大野さんや大谷さん、佑樹さんや優子さん。
こうした名前のみなさんはどう受け止めているのでしょう?新宿駅周辺で聞いてみました。
まず答えてくれたのは19歳の男性「こうき」さん。
ローマ字ではもともと「KOUKI」と表記してきたそうです。
「こう書くのを当たり前に感じていたので、改訂に違和感はないです。外国人や日本人からも名前を読み間違えられることがないので統一するのはいいと思います」と話していました。
続いて19歳の男子大学生「ゆうや」さん。
「YUYA」と表記していて、改訂されるつづりには違和感があるそうです。
「“U”を二つ重ねて書くと、文字が増えるので書くのが面倒ですし、今のままの方がなじみがあるのでこのままの表記で書いていきたいです」と話していました。
一方、今回の改訂を機に表記を変えようと考えている人も。
30代の「りょうた」さんです。
「これまで“RYOTA”と書いてきましたが、このままだと「う」が表現されず、違和感がありました。改訂に沿って“RYOUTA”と表記していきたい」と話していました。
自分の名前は今回の改訂と関係ないという人たちからも多様な意見が聞かれました。