作成日:2025/07/31
★★★75歳以上保険証、今月期限 マイナか資格確認書へ
75歳以上保険証、今月期限 マイナか資格確認書へ
従来型の健康保険証が次々と有効期限を迎える。
75歳以上が加入する後期高齢者医療は全国一律で7月末となっており、自営業などが加入する国民健康保険も7月末の自治体が多い。
失効後は原則、保険証機能を持たせたマイナンバーカード「マイナ保険証」か、保険証代わりの「資格確認書」が必要だ。
7月末に期限が切れるのは後期高齢者医療で約1900万人、国保で約1700万人。会社員やその家族らが加入する大企業の健康保険組合や、中小企業向けの「協会けんぽ」は、有効期限の記載がない場合、原則として使えるのは12月1日まで。
昨年12月2日に新規発行が停止し、その後1年間は有効とする経過措置の終了が迫っている。
厚生労働省は、病院窓口などでの混乱を避けるため、暫定ルールを設けた。
有効期限が切れていても来年3月末までは保険診療を適用し、窓口で10割負担を求めず通常の負担割合とする。
保険証に記載された番号などから、患者の保険資格が確認できることが条件だ。
資格確認書は、基本的にマイナ保険証を持たない人に発行する。
75歳以上に限っては機器の操作に不慣れな人が多いとして、今月末までにマイナ保険証の保有者を含めた全員に、来年夏まで使える確認書を送る。
厚労省によると、マイナ保険証の利用率は今年6月時点で30・6%。全国保険医団体連合会によると「医療機関でオンラインシステムに接続できない」「読み取った患者情報が文字化けする」などの不具合が起きている。
保険証の期限切れに伴って利用率が高まれば、トラブル数も増えると懸念される。
(共同通信社)