作成日:2025/05/24
★★★詐欺の“二次被害”とも呼ばれる“着手金ビジネス”の闇
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250514/k10014803131000.html
投資等詐欺の被害者から50億集めた
弁護士たちのなれの果て
「カネに目がくらんだ」
「自分がだまされるとは思わなかった」
「携帯料金が未払いで止められていた」
いずれも、国内最難関と言われる司法試験を突破した弁護士たちの言葉だ。
彼らは、「投資詐欺やロマンス詐欺の被害金を回収できる」とネットで大々的にうたい、被害者たちから少なくとも50億円もの着手金を集め、結局ほとんど回収できずに窮地に追い込まれていた。
私たちはこの1年間、詐欺の“二次被害”とも呼ばれる“着手金ビジネス”の闇を追い続けてきた。
そこで浮かび上がってきたのは、弁護士がわずかな分け前に釣られ、利用される現実だった。
SNSをきっかけにしたロマンス詐欺や投資詐欺の被害は拡大を続け、去年1年間の被害者は1万人を超え、被害総額は1268億円にのぼっている。
そうした中、近年あるトラブルが急増している。
被害金をなんとかして取り戻そうと、高額な着手金を支払って弁護士に依頼するものの、ほとんど回収できないという「着手金トラブル」だ。
詐欺の被害金を回収することは難しいとされているが、『全額返金成功』などと過度に期待を抱かせるネット広告が後を絶たない。
そうした弁護士の一部は、ネット広告を制作する広告会社などから派遣された事務員に電話対応や契約などの業務を任せ、本来弁護士がやらなければならない法律事務を事務員が行う、いわゆる「非弁行為」と呼ばれる違法行為が繰り返されていた。
その実態を明らかにしたのが、去年12月に公開したこちらの記事だ。
まさか弁護士が 詐欺被害者を苦しめる二重の落とし穴

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