https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241220/k10014672621000.html
ついに岩盤が動く!物価に異変
岩盤品目が30年ぶり上昇に
物価に異変です。
長い間、指数があまり変化せず、『岩盤』とも呼ばれていた品目をご存じですか。
物価上昇が続く中、ついにその『岩盤』が動き出しました。
1通の手紙がわが家に
先月、私が住んでいるマンションに不動産会社から1通の手紙が届きました。
中身は契約更新のお知らせについて。
都内の賃貸マンションに住む私は2年ごとに更新する契約でしたが、内容を確認すると、家賃がこれまでより5000円増えていたのです。
年間で6万円負担が増える計算です。
今の家には4年暮らしていますが、家賃の改定は初めてのことでした。最近子どもも生まれ、何かと出費が多くなるなかでの家賃の上昇。かといって家を買おうにも高くて手が届かない。
岩盤品目が30年ぶり上昇に
調べてみると家賃の値上げはどうやらわが家だけではないことがわかってきました。
消費者物価指数にも家賃の値上げがあらわれはじめています。
11月の消費者物価指数(CPI)をみてみましょう。
![](https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241220/K10014672621_2412201443_1220145906_02_03.jpg)
東京都区部の一般的な賃貸住宅の家賃を示す「民営家賃」は前年同月比で0.9%のプラスになりました。
消費者物価指数における「家賃」はほとんど指数が変化しない象徴とされてきました。
ここ20年は前年同月を下回る「マイナス」の水準が続いていましたが、それが去年の10月から徐々に上昇、
ことし11月の上げ幅は0.9%まで拡大し、1994年以来30年ぶりの高い水準にまであがったのです。
また不動産調査会社の調べでも東京23区の分譲マンションの募集賃料は2年前から上昇傾向がより顕著になったといいます。
![](https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241220/K10014672621_2412201615_1220162001_02_05.jpg)
これは新型コロナウイルスが一時期よりも落ち着き、人の流れが都心部に戻ってきたことが大きな要因だとしています。
築年数別にみると1平方メートルあたりの価格は築21年〜30年のマンションは15%も上昇しています。
要因1 そもそもマンションが「高い」
なぜ家賃が値上がりしているのか。
まず要因として指摘されているのが、
そもそもマンションを中心に販売価格が高くなっていることです。
特に都心部のマンションの価格は右肩上がり。