作成日:2024/04/28
●●●未来世代に選ばれる会社になるには?
デジタルツールを使って楽しみ、情報に接し、コミュニケーションを図る――。そうした暮らしが当たり前になった「デジタルネーティブ世代」が、続々と社会に飛び出してきている。
物心ついたころにはスマートフォンを扱い、友だちとの連絡から写真の撮影、動画を楽しむことまで、すべてがスマートデバイスで完結してきた世代だ。
商品購入も交通機関の利用も、さまざまな決済も、身の回りのことはスマートデバイスがあれば事足りる世界に住んでいる。
教育現場でもICTの利活用は広がり「デジタルネーティブ世代」が育っている
教育の現場でもデジタル化は進んでいる。文部科学省の推進で「GIGAスクール構想」で児童・生徒1人に1台のコンピューターと高速ネットワークを整備する取り組みが始まっているが、
それ以前から教育現場ではタブレットなどを使った学習が多く採り入れられてきた。大学では履修登録はもちろん、リポート提出もスマートフォンやパソコンから行う。
コロナ禍の影響もあり、オンライン授業も当たり前になった。
「調べ、考え、内容をまとめて発表する」といった一連の思考の流れも、パソコンやスマートフォンが支えている。
デジタルネーティブ世代にとって紙が介在する余地は少ないのだ。
これからの社会を支える未来世代にとって、このようにデジタルは生活を支える「ライフライン」だ。
一方、社会に出た先の「会社」では、未来世代にとってライフラインとも言えるほど当たり前のデジタルが活用できていないケースもある。
シニア世代にとって当たり前のビジネス慣習は、未来世代にとってあたかも“歴史上の出来事”のように感じることがあるかもしれない、と念頭に置きたい。