https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC101DJ0Q3A111C2000000/

ブランドコンサルティング大手の米インターブランドは21日、グローバルに展開する企業・商品のブランド価値を算出した2023年版のランキングを公表した。首位は11年連続で「アップル」だった。「BMW」が初めてトップ10入りしたほか、自動車ブランドの2ケタ成長が相次いだ。

 

調査は本社所在地などの主要地域以外の売上高比率が30%を超える企業が対象。今後5年ほどで見込まれる利益などを基に、ブランドが果たす役割を金額換算した。販売価格帯が異なることから、品目によって係数に幅を設けている。

アップルは前年比4%増の5026億ドル（約74兆円）で、ブランド価値が5000億ドルを突破した初のブランドとなった。金融サービスに参入するなど、顧客が体験する価値の幅を広げている。

BMWは前年比10%増で順位を3つ上げ、初めてトップ10に入った。このほか海外自動車ブランドの2ケタ成長が相次ぎ、「ヒュンダイ」が同18%増で32位、「ポルシェ」が同20%増で47位だった。「テスラ」は12位を維持したものの、伸び率は4%にとどまった。

日本勢は7社が100位以内に入った。前年と同じ6位だった「トヨタ」は前年比8%増で645億ドルだった。「ホンダ」が27位、「ソニー」が36位と続いた。