明日郎の四方山話
明日郎の四方山話
作成日:2023/11/07
@@  忘・新年会「実施予定率」は54.4% 企業の「忘年会離れ」が顕著





忘・新年会「実施予定率」は54.4% 企業の「忘年会離れ」が顕著


2023年「忘・新年会に関するアンケート」調査


 ことし5月に新型コロナウィルス感染症が5類に移行してから、初めての年末年始を迎える。コロナ禍で自粛が広がった忘・新年会だが、
今シーズンの実施予定率は54.4%にとどまることがわかった。都道府県別では、最高は沖縄県の78.7%、最低は埼玉県で41.1%だった。

 企業主導の忘・新年会は参加人数が多く、客単価も高額になりやすく、二次会需要も期待される。実施動向は飲食店や食材、酒類の卸売など、関連業種の経営だけでなく、地域経済にも波及しかねない。本格的なシーズンを前に、飲食店や関連業種は、例年以上に地域動向や常連先の動きの見極めが欠かせない。

 企業の「忘・新年会離れ」が進んでいる。「コロナ禍前は実施していたが、コロナ禍の今回は実施しない」と回答した企業は21.8%にのぼった。
 その理由について、「参加に抵抗感を示す従業員が増えたため」が42.2%に達し、「忘・新年会が労働時間としてカウントされる恐れがあるため」も10.0%あった。

 コロナ禍で定例イベントが再考されたことに加え、ワークライフバランスやコンプライアンス意識の高まりも実施率に影響しているようだ。
 行動様式の変化や多様性、法令順守の意識は、企業や働く人の間で広がりをみせている。飲食店や関連業種もこうした世の中の変化を受け止め、新たな需要を呼び込む努力も求められている。

Q1.貴社は、2023年末の「忘年会」、または2024年初の「新年会」を開催しますか?コロナ禍前(2019年末の「忘年会」、または2020年初の「新年会」)との比較で回答ください(択一回答) 

◇今シーズンの忘・新年会 「実施する」は54.4%
 最多は、「コロナ禍前も実施しており、今回も実施する」の36.2%(4,747社中、1,721社)。また、「コロナ禍前は実施していなかったが、今回は実施する」は18.2%(865社)で、これを合わせた今シーズンに忘・新年会を「実施する」は54.4%と、かろうじて過半数を超えた。
 一方、「コロナ禍前は実施しておらず、今回も実施しない」は23.6%(1,122社)、「コロナ禍前は実施していたが、今回は実施しない」は21.8%(1,039社)で、今シーズンは「実施しない」は45.5%だった。

 規模別では、大企業の「実施する」は57.8%(596社中、345社)、中小企業は53.9%(4,151社中、2,241社)だった。

 

Q2.Q1で「コロナ禍前も今回も実施する」と回答された方に伺います。実施する理由は次のどれですか?(複数回答)


◇「従業員の親睦」が約9割

 コロナ禍前から変わらずに実施する理由を聞いた。
 最多は「従業員の親睦を図るため」の87.0%(1,716社中、1,494社)。次いで多かったのは「従業員の士気向上のため」が53.2%(913社)と半数を超えた。 

 過去の流れを踏襲する「会社の定番行事のため」は31.9%(548社)と3分の1に満たず、時代の変化がうかがえる。

 

お問合せ
◆ お 問 合 せ ◆
社会保険労務士法人
       あすなろ人事労務室

 〒550-0014
 大阪府大阪市西区北堀江
          4丁目2番40号
S-1

 大阪地下鉄:西長堀駅C3
  出入口地上階より徒歩1分