明日郎の四方山話
明日郎の四方山話
作成日:2023/10/24
@@@ NTTデータ経営研究所が 「働く男女の更年期症状に関する意識調査」を実施



https://www.nttdata-strategy.com/knowledge/ncom-survay/231018/


NTTデータ経営研究所が
「働く男女の更年期症状に関する意識調査」を実施

〜男性の85.0%、女性の60.3%が更年期症状について相談経験なし。管理職世代を支える「メノテック」に期待〜

更年期症状による仕事への影響が社会課題として認識され始めていることを背景に40歳代から70歳代までの働く男女を対象に更年期症状・障害に関する意識についてアンケートを行い、データ分析・調査を行った結果、以下のことが明らかとなりました。

 

【主なポイント】

1.   男性の85.0%、女性の60.3%が更年期症状・障害の相談経験なし

  • 更年期症状・障害がある人の中で、男性の85.0%、女性の60.3%が、更年期症状・障害に関して誰にも相談していないことが明らかになった。

2. 更年期症状・障害は仕事のパフォーマンスに影響を及ぼしている。男女により症状に違いがあるため、支援に際しては、性差を加味することが必要

  • 更年期症状・障害がある人の中で「仕事でのパフォーマンスが下がる」と回答した人は、男性は34.6%、女性は51.1%であった。
  • 更年期症状・障害がある人の中で最も訴えが多い症状は、男性では「筋力の低下」、女性では「肩こり・腰痛・手足の痛み」だった。男女で症状が異なるため、性差を加味した対策が求められる。

3. 更年期症状の多様な悩みとニーズに寄り添うテクノロジー「メノテック」活用の可能性

  • 男性では「エビデンスに基づいた更年期ケアの情報を得ることができるサービス」、女性では「自身の更年期症状に応じたおすすめの対処方法を教えてくれるサービス」への期待が最も多いことが明らかとなった。

 


省略>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>


【結論(今後について)】 

今回の調査によって、更年期症状・障害は自覚症状として現れており、仕事のパフォーマンスに影響を及ぼしているにも関わらず相談ができていないという実態や、更年期症状・障害がある中でも仕事を継続するために「メノテック」を活用したいといったニーズ、メノテック関連サービスへの期待が明らかになった。現在、更年期プログラムの提供や体温調整ウェアラブルデバイスなどの実際に更年期症状・障害にスポットをあてた取り組みやサービスが提供され始めており注目度は高まっているが、十分に普及しているとは言い難い。働く男女の更年期における課題に光をあて、潜在的なニーズに対してメノテックの活用を促進させることは、従業員のウェルビーイングを高め、労働人口の維持や確保にも寄与し得ると推察される。

当社では、様々な世代における健康課題やそれらを解決するためのテクノロジー(フェムテック・メノテック・ウェルビーイングなど)の調査・研究活動を通じて、社会や企業が抱える課題を解決するためのコンサルティングサービスを提供してまいります。

調査結果はこちらから

<調査結果の利用について>

  • 本調査は、株式会社NTTデータ経営研究所とNTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社が共同で行っており、本調査結果の著作権は、株式会社NTTデータ経営研究所とNTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社が保有します。
  • 調査結果の一部を転載・引用される場合は、出所として「NTTデータ経営研究所/NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション」または「NTTデータ経営研究所/NTTコム リサーチ」と併記した上で、掲載日・掲載媒体・引用箇所などの情報につきましては広報担当までお知らせください。
  • 調査結果について、出所を明記せずに転載・引用を行うこと、データの一部または全部を改変することなどの行為はご遠慮ください。
  • 本アンケート調査の生データは提供いたしかねます。

(注1)独立行政法人労働政策研究・研修機構「JILPTリサーチアイ第70回 働く女性の更年期離職」(2021)

https://www.jil.go.jp/researcheye/bn/070_211105.html

(注2)厚生労働省「更年期症状・障害に関する意識調査」(2022) https://www.mhlw.go.jp/content/000969166.pdf

(注3)内閣府「女性版骨太方針」(2023) https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/kagayakujosei/dai13/siryou1-1.pdf

(注4)Liu,Yau Sato, Hiroki 「Analysis of the Menotech and Femtech markets for menopausal women in Japan」(2023)

https://dl.designresearchsociety.org/cgi/viewcontent.cgi?article=1060&context=iasdr

(注5)Female Founders Fund「Suffering in Silence: The Biases and Data Gaps of Menopause」(2020)

https://blog.femalefoundersfund.com/suffering-in-silence-the-biases-and-data-gaps-of-menopause-e5f131b4b581

(注6)本調査では、女性はSimplified Menopausal Index Score(簡略更年期指数、以下SMIスコアとする)を更年期症状の有無に活用した。SMIスコアにおいて、受診勧奨群/中程度群/重度群を「症状あり」とし、順調群/やや順調群と回答した人を「症状なし」と分類した。男性はAging males’ symptoms(AMS) スコア(以下AMSスコアとする)を活用した。男性はAMSスコアで軽度/中度/重度を「症状あり」とし、なしを「症状なし」と分類した。

SMI:小山嵩夫,麻生武志「更年期婦人における漢方療法 -簡略化した更年期指数による評価」産婦人科漢方研究のあゆみ(1992)

AMS:Heinemann LA, Zimmermann T, Vermeulen A, et al. ,A new ‘Aging Males’ Symptoms’ (AMS) rating scale. Aging Male, (1999)

https://www.urol.or.jp/lib/files/other/guideline/30_loh_syndrome.pdf

(注7)本調査では、回答者の更年期症状の把握のために男性はAMSスコア、女性はSMIスコアによる自己採点の評価法を使用し、症状あり群、なし群の分類を行っており、男女で異なる指標を用いていることに留意する必要がある。




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