作成日:2023/08/29
@ 「バーベンハイマー」騒動が際立たせた、アメリカ人と原爆の微妙な距離感
https://www.newsweekjapan.jp/sam/2023/08/tktk_2.php
アメリカで大ヒット中の映画『バービー』と『オッペンハイマー』を合体させた
「バーベンハイマー」のミーム(ネット上で拡散する画像やフレーズなど)を見て、幼い日の記憶がよみがえった。
アメリカ人は日本の惨禍を学ぶことには意外なほどオープンだ。
最近の世論調査によれば、原爆投下についてもっと知りたいと答えたアメリカ人は80%で、日本人より多かった。
つまり、無神経なミームは現実から目を背け、原爆の残虐性を忘れ去りたいという感情の産物ではなさそうだ。?
アメリカ人の41.6%は原爆投下を「許し難い」とさえ考えている。
『オッペンハイマー』が日本で公開されれば、原爆の惨禍を取り上げなかったとして多くの人々から批判されるだろう(その批判は正当だ)。
だが、この映画が提示する究極の教訓は、非人間的で恐ろしい核兵器は二度と使われてはならないということだ。