https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_64c46b33e4b03ad2b89878aa
「頭がいいはずのえらい人が、失言をするのはなぜだろう?」
「国や企業がどうして誰かを傷つけるようなことをするのだろう?」
それは、今の日本の意思決定層が、日々アップデートされていく世界の常識や、未来の主役である若い人の感覚を理解できていないからではないか?
そんな仮説のもと、7月19日に開催されたのが、自分よりも若い人から考え方を学ぶ「リバースメンター」の仕組みを広げるためのカンファレンス「Z特区」。
この日は6つのセッションに18人のZ世代のリーダーが登壇し、会場には約120人の参加者が集まった。
そこで見えた「未来」とは?イベントの様子を一部お届けする。
これからは「筋トレ」が求められる時代
エンタメのセッションに登場したのは、ヒット作を生み出し続けている3人のクリエイターたち。「Z世代の欲望を紐解く」をテーマにトークが繰り広げられた。
「ここ数年は、当たり前にみんな絶望していますよね」
そう話すのは、2015年から「ぼくのりりっくのぼうよみ」として音楽活動を始め、現在はバンドのDios(ディオス)などで活動するたなかさん。
「デフォルトとしてある絶望に、僕はもう結構飽きてきちゃってて。『何者かになろう』が瓦解して、『やりたいことで生きていく』にもみんな割と飽きてきている。次に来るZ世代の欲望は『筋トレ』だと思っています」
「筋トレ」とは、「自分の手が届く範囲の世界をいかにコントロールして、積み上げていくか」だという。
「他人と比べて優れているから嬉しいんじゃなくて、昨日の自分より今日の自分の方がちょっといい。これって最高だと思っていて。これまでの『自由』な風潮から、縛られることで変わっていくことを楽しむように変わっていくんじゃないかなと」