【厚生労働省「不妊治療を受けながら働き続けられる職場づくりのためのマニュアル」】
https://www.mhlw.go.jp/bunya/koyoukintou/pamphlet/dl/30k.pdf
厚生労働省が不妊治療と仕事との両立に関する資料を公開しました
◆不妊治療をめぐる現状
日本全体の出生数は下がっているなか、不妊の検査や治療を受けるカップルは増加傾向にあり、令和3年(2021年)に不妊の検査や治療を受けたことがある夫婦の数は「約4.4組に1組」となっています(厚生労働省「不妊治療と仕事との両立サポートハンドブック」)。不妊治療にあたっては女性に大きな負担がかかり、キャリア継続に支障をきたすことは珍しくありません。経営者はじめ社会全体で理解を深め、対策を講じていくことが重要です。
そうしたなか、厚生労働省から、不妊治療と仕事との両立に関する新しい資料として、「不妊治療を受けながら働き続けられる職場づくりのためのマニュアル」および「不妊治療と仕事との両立サポートハンドブック」の2つが公開されています。
◆「不妊治療を受けながら働き続けられる職場づくりのためのマニュアル」
本マニュアルは、以下の構成となっています。
第1章 不妊治療について
第2章 企業における不妊治療と仕事の両立支援に取り組む意義
第3章 不妊治療と仕事との両立支援導入ステップ
第4章 不妊治療と仕事との両立に取り組んでいる企業の事例
第5章 不妊治療と仕事との両立を支援する上でのポイント
第6章 参考情報
不妊についての基礎知識・保険の仕組みや各種データ、企業が対策に取り組む意義および具体的な方法、企業の好事例集などがまとめられています。
◆「不妊治療と仕事との両立サポートハンドブック」
本ハンドブックでは、不妊治療に関するデータや職場での配慮のポイント、お役立ち情報などがコンパクトにまとめられています。
上記ハンドブックでは、不妊治療の全体像や企業ができるサポートの概要を知ることができます。その上で、より詳しい情報や具体的な取組みの進め方を知りたい場合、マニュアルを通じて理解を深めることができます。
女性のキャリア中断を防止することは労働者・企業双方にとって重要です。上記資料等は経営者・担当者にとってのヒントになると思われます。また、実際に取り組みを始めたい場合、助成金など各種制度、企業内の制度設計や環境整備、従業員への説明やプライバシーの確保など、悩ましい点も多々出てくるかと思うので、その際はぜひ当事務所にご相談ください。
【厚生労働省「不妊治療と仕事との両立サポートハンドブック」】
https://www.mhlw.go.jp/bunya/koyoukintou/pamphlet/dl/30l.pdf