68〜77歳の就業状況に関する調査結果
〜厚生労働省「中高年縦断調査」)結果から
◆中高年者縦断調査とは
厚生労働省は、令和5年の「中高年者縦断調査(中高年者の生活に関する継続調査)」の結果を公表しました。
中高年者縦断調査は、平成17年10月末に50〜59歳であった全国の中高年者世代の男女に対して、家族の状況、健康の状況、就業の状況などを継続的に調査したものです。
第19回(令和5年)調査では、68〜77歳の第1回(平成17年)調査から協力が得られた15,523人について集計しています。
以下、本調査の就業状況についてまとめていきます。
◆就業状況の変化
就業状況の変化をみると、「正規の職員・従業員」は、第1回調査(50〜59 歳)では38.7%でしたが、第19回調査(68〜77歳)は2.4%と減少しています。
また、「パート・アルバイト」は、第1回は17.0%で第19回は13.2%、「自営業主、家族従業者」は、第1回は15.2%で第19回は11.5%と減少傾向となっています。
なお、仕事をしていない人の割合は、第1回は18.1%でしたが、第19回は64.1%で、年齢を追うごとに高くなっています。
◆仕事をしている理由
仕事をしている人の仕事をしている理由を比較可能な第6回(55〜64歳)と比較すると、
第6回では「現在の生活費のため」が男性86.6%、女性60.6%と最も高く、次いで、男性は「将来の生活資金のため」40.4%、女性は「現在の生活費を補うため」39.5%と高くなっています。
一方、第19回では「健康を維持するため」が男性53.8%、女性55.8%と最も高く、次いで、男性は「現在の生活費のため」52.4%、女性は「社会とのつながりを維持したいから」43.4%となっています。
◆就業希望の状況
第19回調査で、仕事をしていない人のうち「仕事をしたい」と思っている人の割合は、男性14.2%、女性10.2%となっています。
年齢階級別にみると、68・69 歳で男性19.1%、女性13.2%と最も高くなっています。
【厚生労働省「第19回中高年者縦断調査(中高年者の生活に関する継続調査)の概況」】
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/judan/chukou24/dl/gaikyou.pdf