インサイドアウト
インサイドアウト
作成日:2025/07/29
★★ 2025春季生活闘争 まとめ 〜評価と課題〜



matome20250717.pdf


2025春季生活闘争 まとめ 〜評価と課題〜 

 6 月末時点の最終回答集計結果を踏まえ、「2025春季生活闘争 まとめ」をとりまとめる。
 引き続き、2026春季生活闘争の方針議論などに結びつけていく。 


T.評価
1.全体的な受け止め
〇2025 春季生活闘争では、2年連続で定昇込み5%台の賃上げが実現した。定昇除く 賃上げ分は過年度物価上昇率を上回った。

賃金・経済・物価を安定した巡航軌道に 乗せる正念場であるとの認識のもと、企業の持続的成長、日本全体の生産性向上に つながる「人への投資」の重要性について、中長期的視点を持って粘り強く真摯に 労使交渉した結果である。新たなステージの定着に向け前進したと受け止める。

〇こうした結果に結びついた主な要因について、連合としてのマクロレベルの視点か ら整理しておく。

<経済情勢>
・物価が引き続き高止まりする中で、物価を上回る賃上げへの期待が大きかった。
・多くの産業・企業で人手不足が一段と強まった。

<社会情勢>
・中央における政労使の意見交換や地方版政労使会議などを通じ、賃上げと適正な 価格転嫁の必要性について社会的機運が醸成できた。
・産業間や企業規模、雇用形態間などの格差についても注目度が高まり、連合が目 安として掲げた「5%以上」など世間水準を意識した動きが強まった。

<労使のコミュニケーション>
・「未来づくり春闘」を積み重ねてきたことで、経済団体や中小企業団体との問題意 識の共有が深化し、企業の労使間においても「人への投資」や継続的な賃上げの 必要性について認識を深めることができたところが増えた。

<運動面>
・連合の闘争方針を受けて、幅広い産業で積極的な賃上げ要求作りが進んだ(2024 要求集計:全体5.85%、中小5.97%→2025要求集計:全体6.09%、中小6.57%)。
積極的な要求と粘り強い交渉が結果に結びついた。
・「みんなでつくろう!賃上げがあたりまえの社会」のスローガンを掲げ、アピー ル行動と積極的な情報発信を全国で展開し、賃上げの社会的機運の醸成や労働組 合のない企業などへの波及にも努めた。 


つづく

添付資料:
@2025春季生活闘争における取り組み経過
A「未来づくり春闘」評価委員会の設置について(第20 回中央執行委員 会、確認事項の再掲)

参考資料:第7回(最終)回答集計結果 



お問合せ
◆ お 問 合 せ ◆
社会保険労務士法人
       あすなろ人事労務室

 〒550-0014
 大阪府大阪市西区北堀江
          4丁目2番40号
S-1

 大阪地下鉄:千日前線
  西長堀駅3号出入口
    地上階より徒歩1分
  歩道公衆電話ボックス前