作成日:2025/03/31
★★ 2025年度の雇用動向に関する企業の意識調査
2025年度の雇用動向に関する企業の意識調査
正社員の採用予定、コロナ禍以来の60%割れ
〜初任給、待遇面で大企業と中小企業の格差拡大〜
株式会社帝国データバンクは、全国2万6,815社を対象に、「2025年度の雇用動向(採用)」に関するアンケート調査を実施した。本調査は、TDB景気動向調査2025年2月調査とともに行った。なお、雇用動向に関する調査は2005年2月以降、毎年実施し、今回で21回目 。
※調査期間:2025年2月14日〜2月28日(インターネット調査)
調査対象:全国2万6,815社、有効回答企業数は1万835社(回答率40.4%)
正社員『採用予定がある』割合は58.8% 2年連続で低下し、4年ぶりに6割を下回る
2025年度(2025年4月〜2026年3月入社)の正社員の採用状況について尋ねたところ、『採用予定がある』(「増加する」「変わらない」「減少する」の合計)と考えている企業は前回調査(2024年2月実施)から2.7ポイント減の58.8%となった。
2年連続で前の年度を下回り、新型コロナの影響が大きかった2021年度(55.3%)以来4年ぶりに6割を下回った。また、採用予定がある企業の内訳は、採用人数が「増加する」企業が同2.0ポイント減の21.7%だった。
他方、『採用予定はない』は同1.5ポイント増の28.5%と2年連続で上昇した。
正社員の雇用動向(採用)

『採用予定がある』企業からは、「とにかく人材が不足している。また、採用後も退職者がいるため人員が安定しないのが課題」(建設、大企業)や、「人手不足のため、増員が必要なことは常に起こっているが、多くの企業が同じように不足なので、この状況を解決することは非常に困難である」(ソフト受託開発、中小企業)といった声が聞かれた。