作成日:2025/02/13
★★★『正社員として20年以上勤務した60代』の就労実態調査
https://rc.persol-group.co.jp/news/202502061000.html
就労実態調査」を発表
60代の就労実態
- 60代の雇用形態は、60代前半の約9割、60代後半の3分の2が正社員、定年再雇用、契約・嘱託社員であり、パート・アルバイトは少数派。正社員等の9割前後はフルタイム勤務である。
- 給与をみると、元々勤めていた企業での継続勤務者の収入が高く、60代前半・後半ともに「400〜700万円未満」がボリュームゾーンである。転職者は「200〜400万円未満」、パート・アルバイト「200万円未満」がボリュームゾーンになっている。
- 60代は、正社員であっても、半数以上の人は人事評価もなければ、昇給・昇格も適用されない。役職登用機会がある人は、60代前半の継続勤務者の約4分の1。
60代就業者のプロフィール
- 60代就業者の85%前後が「就労するにあたって配慮が必要な病気やケガはない」と回答しているが、就業者の約半数が自身の健康に不安を感じている。一方、非就業者は病気やケガがある人が就業者より10ポイント以上高く、60代前半で3割に達する。
- 60代の就業者と非就業者の純金融資産保有額に大きな差はなく、6割以上の人が「2000万円未満」。
- 60代前半・後半ともに、お金に対する不安を持つ人は就業者の方が約1割多い。お金に対する不安を純金融資産保有額別に比べても、非就業者より就業者のほうがお金に対する不安を持つ人が多い。
仕事の満足度
- 60代前半の就業者の約5割、60代後半の5割以上が現在の仕事に満足している。60代前半・後半ともに「働けていること」「生計を維持できていること」に対する満足度が高い。
- 60代前半の継続勤務者で「給与・賞与が下がった」人は6割、下がらなかった人も4割いる。
- 給与・賞与が下がった人は、「自分の価値が低下した」「会社員としてのキャリアが終わった」「モチベーションが下がった」「忠誠心が下がった」との回答が、給与・賞与が下がらなかった人に比べて数倍多い。
- 仕事の満足度との相関関係では、 給与ダウンなしの人は「働くことができている」との相関が高いのに対し、給与ダウンありの人は「やってみたかった仕事ができている」「これまでのキャリアやスキルが活かせている」との相関が高い。給与ダウンありの人は金銭処遇ではなく仕事内容に満足を見出している。
職場の期待と本人の役割認識
- 職場での自分の役割を重要だと感じている人は半数前後に留まる。
- 専門性がある正社員等でも自分の役割を重要だと感じる人は6割弱。
- 「職場からの期待されている役割」、「自分が果たしたい役割」として、「担当者としてのパフォーマンス発揮」と「高い専門性の発揮」との回答が相対的に多いが、それでも回答率は5割前後以下に過ぎず、いずれの項目についても役割としての認識が低い。
※本調査を引用いただく際は、出所として「パーソル総合研究所」と記載してください。
※調査結果の詳細については、下記URLをご覧ください。
URL:https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/data/60s-worker.html
※構成比の数値は、小数点以下第2位を四捨五入しているため、個々の集計値の合計は必ずしも100%とならない場合があります。