https://www.recruit.co.jp/newsroom/pressrelease/2023/0823_12547.html
大学生および大学院生が支持する「働きたい組織の特徴」について、「経営スタイル」「貢献と報酬の関係」「成長スタイル」「ワークスタイル」「コミュニケーションスタイル」という5つの観点に分類し、
全29項目にわたって、項目毎にAとBの対立意見のどちらの考えに近いかで聴取しております。これらの結果より、学生の「働きたい組織の特徴」を見てとることができます。
調査概要
1)大学生の「働きたい組織の特徴」のまとめ
2)大学生・大学院生「全体」一覧
3)大学生「全体」について
4)大学院生「全体」について
1)大学生の「働きたい組織の特徴」のまとめ
「働きたい組織の特徴」は、「経営スタイル」「貢献と報酬の関係」「成長スタイル」「ワークスタイル」「コミュニケーションスタイル」の5つの観点で、29項目をAとBのどちらの考えに近いかで聞いている。※詳細は、P2をご覧ください。
大学生が支持している働きたい組織の特徴について、P5〜6およびP7〜8を参照に、特徴的なものをピックアップしてまとめた。
【大学生の「働きたい組織の特徴」のまとめ】
※( )内の数値は、P5〜6の「A・計」「B・計」のものです。
<経営スタイル>
●項目1の「A:歴史や伝統がある企業である」と「B:若く新しい企業である」では、 「B(24.6%)」よりも「A(75.4%)」 の支持率が高い。
●項目2の「A:安定し、確実な事業成長を目指している」と「B:リスクをとり、チャレンジングな事業成長を目指している」では、「B(12.8%)」よりも「A(87.2%)」の支持率が高い。
●項目4の「A:意思決定の際は、迅速性よりも正確性を重視する」と「B:意思決定の際は、正確性よりも迅速性を重視する」では、「B(19.2%)」よりも「A(80.8%)」の支持率が高い。
●項目6の「A:幅広い顧客と関係を築いている」と「B:特定の顧客と深い関係を築いている」では、「B(25.4%)」よりも「A(74.6%)」の支持率が高い。
<貢献と報酬の関係>
●項目8の「A:給与は高いが、個人間で待遇に大きく差がついたり、降格になったりする可能性は大きい」と「B:給与は低いが、個人間で待遇に大きく差がついたり、降格になったりする可能性は小さい」では、「A(45.8%)」より「B(54.2%)」の支持率が高いものの、「A」も4割半ばと比較的高い。
●項目9の「A:評価の良し悪しによって給与が大きく変化する」と「B:評価の良し悪しによって給与があまり変化せず、安定的な収入が得られる」では、「A(34.4%)」よりも「B(65.6%)」の支持率が高い。
●項目10の「A:個人の生活をサポートする制度(休暇制度や各種手当など)はないが、給与は高い」と「B:個人の生活をサポートする制度(休暇制度や各種手当など)を充実させる代わりに、給与は低い」では、「A(30.8%)」よりも「B(69.2%)」の支持率が高い。
●項目11の「A:入社直後の給与は低いが、長く働き続けることで後々高い給与をもらえるようになる」と「B:入社直後から高めの給与をもらえるが、長く勤め続けてもあまり給与が増えない」では、「B(27.0%)」よりも「A(73.0%)」の支持率が高い。
<成長スタイル>
●項目15の「A:会社のもつノウハウや型を学ぶことで成長する」と「B:個人が試行錯誤を行うことで成長する」では、「B(26.4%)」よりも「A(73.6%)」の支持率が高い。
●項目16の「A:どこの会社に行ってもある程度通用するような汎用的な能力が身につく」と「B:その会社に属していてこそ役に立つ、企業独自の特殊な能力が身につく」では、「B(22.1%)」よりも「A(77.9%)」の支持率が高い。
●項目17の「A:短期で成長できるが、体力的・精神的なストレスもかかる」と「B:短期での成長はしにくいが、体力的・精神的なストレスがかからない」では、「A(25.4%)」よりも「B(74.6%)」の支持率が高い。
●項目18の「A:周囲に優秀な人材が多く、刺激を受けられる」と「B:周囲と比べ、自分が主役として活躍できる」では、「B(26.0%)」よりも「A(74.0%)」の支持率が高い。
<ワークスタイル>
●項目24の「A:オフィスはきれいで、整然としているが、個人にもそれを維持する規律が求められる」と「B:オフィスは雑然としており、散らかっているが、規律にはあまりうるさくない」では、「B(20.1%)」よりも「A(79.9%)」の支持率が高い。
●項目25の「A:組織の目的や目標に向けて、チームで働くことが求められる」と「B:自分のやりたいことを起点に、個人のイニシアティブで働くことが求められる」では、「B(23.7%)」より「A(76.3%)」の支持率が高い。
●項目26の「A:様々な仕事を、短期間で次々に経験する」と「B:特定領域の仕事を長期間、継続的に担当する」では、「A(41.3%)」よりも「B(58.7%)」の支持率が高いものの、「A」も4割台と比較的高い。
●項目27の「A:仕事と私生活のバランスを自分でコントロールできる」と「B:仕事と私生活は区別なく、一体として働ける」では、「B(11.5%)」よりも「A(88.5%)」の支持率が9割に迫るほど高い。
<コミュニケーションスタイル>
●項目28の「A:ウェットな人間関係で、プライベートも仲が良い」と「B:ドライな人間関係で、プライベートでは関わりがない」では、「B(32.1%)」よりも「A(67.9%)」の支持率が高い。
●項目29の「A:コミュニケーションが密で、一体感を求められる」と「B:コミュニケーションは希薄で、個人の自由に任せる」では、「B(23.3%)」より「A(76.7%)」の支持率が高い。
調査概要
調査方法:インターネット調査
調査対象:リクナビ2024会員より、2024年3月卒業予定の大学生および大学院生
有効回答数:大学生 2,052人 大学院生 564人
調査実施期間:2023年4月27日〜 5月26日
調査機関:就職みらい研究所